たけのこは結構好きだが、どうしたんだコレ。
[もしタルシスから貰った物だと知ったなら、僕は少しばかり顔を蒼褪めさせただろう。
人にあげたものは、その人に所有して貰いたいからこそのものだ。少なくとも、僕はそう思っている。
それを横からかっ攫った様な気分になり、きっとどこかでタルシスに会ったならば申し訳なさを感じた事だろう]
あー、すまん。口の中に何か入れる奴には悪意があるかもしれないから、取り合えず噛めと教育されているんだ。
嘘かもしれないぞ?
[たけのこのあれを放り込まれた時、わずかに指を噛んでしまった事は素直に謝った。
事実だが、嘘を匂わせた方が丹波には受けがいいように思えたのだ]
取り合えず、講堂にでも行ってみるか。ほら、丹波来い。
……肝試し、出来るといいな?
[やはり聖人みたいな笑みを一度浮かべ、そうして僕は丹波の腕を引いて講堂へと向かった事だろう]
(589) 2013/07/12(Fri) 21時半頃