人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 良家の息子 ルーカス

……俺が中ったのは、暑さなのかね?それとも──

[毒々しくすらあった、甘い薔薇の香。
何かを拾ったような気がしたが、それが何だったかすら思い出せずにいる。無論、ポケットの中にはそれらしいものも入っていなくて。]

蒼い薔薇……か。

[横たわったまま、左手首の腕時計をずらす。

普段は文字盤に隠されて、日焼けのない白い肌に浮かんだ青い染みのような何か。]

兄貴とお揃いにしたかったんだけどな……。

[青い薔薇の花を嘗て自分と同じところに咲かせていた青年の事をふと思い返す。
同じ柄にしてくれと頼んだら、自分の貯めていた小遣いの額では、大負けに負けて花びら一枚分だ、と入墨職人は言っていたっけ。]

(429) 2010/09/05(Sun) 22時半頃

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