[シロが語りかけてくれば桐野はだらしなくベッドにもたれかかって床に腰で座ったままそれを聞く。>>370]
なんだ、そんなことか。
[随分顔は変わってしまったが持ち前の雰囲気の変わらぬ旧友の笑顔に、当たり前だろ、と片方の口角を上げて笑う。
続く言葉の数々には少しずつ表情を消しながら。黙ってシロの方をただじっと見ていた。
『堕天使とか悪魔とか』
…ここにはきっと既に、自分も含まれることになったのだろう。]
…『落ち着いたら』ってさ。
落ち着くってのは、どういう状態なんだろな。
駆逐するとか。そういうことか?
[ふつふつと、腹から背中に熱いものが込み上げる。
思えば堕天使や悪魔と戦ってどうしてきたか、聞いたことあったっけ。
今ここで、こいつらに全部打ち明けてやったらどうなるんだろうな。
そんなことを思う。]
(393) 2020/01/12(Sun) 01時頃