[>>346「おにいちゃん」と見覚えのある声が聞こえ振り返る。
自分の事をそう呼ぶのはあの少女しかいない、ふっと親しい者にしか分からないほど微妙な表情の変化だが、優しく笑った]
メアリーか、奇遇だな……。
…なに、少し仕事の依頼で街に買い出しに来たんだが量が多くてな。
手伝ってくれると言ってくれた青年を待っているんだ……。
まぁ、昨日森の中で初めて会った男と軽く交わした約束だ。
……期待しないで待っている事にするさ……。
[この国に来た当初、人目を避けるように暮らしていた…が初めてまともに言葉を交わしたのがメアリーだった。
出会った当初はぎこちなくだったが、その中でも徐々に言葉を交わし、いつしかメアリーに兄のように慕われ懐かれるようになっていた。
そして気付けば…もメアリーを実の妹のように可愛がるようになっていた]
……メアリーは今日も花売りをしているのか?
偉いな……。
[ふっと目を細めて笑うと、ぽふぽふと頭を撫でてメアリーを褒めた]
(351) 2011/11/05(Sat) 22時頃