>>333
[移ろう表情の変化は本当に僅かなものだったのだけれど、それでもそれは笑みにも近い何かなのだとは容易に察せられた。仏頂面と無表情、勝手に感じるシンパシーに知れず笑みは深まって]
うん、違うと思う…それに先輩も前と違うと思うな
[その仕草、答えを急かすことはなく促すこともなくただ彼女の所作を黙って見つめていた。やがて零れ落ちた言葉の意味を寸分違わず捉えることはやはり難しかったのだけれど、それでも『そっか』一言呟き]
……僕は…苦しくて、でも甘くて…恋しくて守りたいのに、どうしようもなく引き裂きたくなる…世界と歩む幸せを願いながら僕だけを見ていて欲しいなんて、うん…恋は思ったよりも美しくなかったけれど、でも僕も恋を知れてよかったよ
[衝動は獣の心が呼び起こしたものではないこと、今はもうそれを知っている。愛しているから食らいつくしたいのだ。泣き顔も全て自分の為だけにあって欲しいのだ。この途方も無い独占欲。けれど僕は彼が好き]
……先輩は今幸せ?
(342) nanono 2013/06/25(Tue) 01時半頃