じゃあ講堂に一度は顔を出せよ。
[聞き慣れない単語は知らなくていいだろうと判断し、僕は日向と別れた]
[そうして道着に着替え講堂に入り、先生を待つまでいた席に向かう途中、見知った顔に声をかけられた>>252]
いや、級友との時間を邪魔したかもしれないな、すまない。まぁ、そうやってはしゃげるならこの緊急事態も乗り切れるって事だろう。
[後輩の鏑木はそこそこ真面目な人間だと認識しているせいか、つい言葉も緩くなってしまう。
それに彼に言った事は事実だ。アクシデント(正確には空腹)に弱っているのは多分僕だけなのだろう]
プール掃除は僕の一存で延期にしたよ。まぁ、後日やれと言われたらやるけど。
君はどうする? 予定があるなら、無理はしない様に。……邪魔したな。
[彼のはっきりとした返事は貰えなかったかもしれないが、取り合えず友人達との歓談に帰してやろう。そして僕は鏑木との話を終えた]
─回想終了─
(338) 2013/07/11(Thu) 22時頃