[下手人は、というスティーブンの問いには首を横に振った]
わかるなら、とっくに捜すか対策取るかしてる。
[ふと、新たに増えた気配に、其方を注視しにかかろうとしたが。不意に、慌しい足音が聞こえてきたような気がした。次の瞬間、きぃん、と頭に響くような痛みを感じた。――さっきの、音だ。咄嗟にそう判断して、反射的に耳を塞ぐ。その右手の甲が僅かに切れ]
っ、……くそ、追ってきやがったか……
って、ちゃっかり隠れてんじゃねえ!
そりゃ、此処じゃどうしようもってのはわかるけどよ……
[スティーブンに眉を寄せて文句を言いつつ、怪音女の方に視線と注意を注ぐ。そして、もう一つの気配――先程も会ったフランケンシュタインには]
さっきの、……
……やっぱ、何言ってるのかわかんねえ……
でも、なんか、さっきは助けてくれた……
みたいに思ったけどな。どうなんだか……
[その姿を、仕草をちらちらと見つつ、思案した]
(283) 2011/10/23(Sun) 00時半頃