『お前のせいね──あや』[父が旅立ってひと月あまりが経った頃、戻らぬ父を待って母と庭を眺める童女に、母が言った。紅の引かれた美しい朱唇から、零れ落ちる言の葉は毒花のように芳しく、童女の髪を梳る母の細い指先が柔肌に甘く爪を立てても、童女は小さく──痛いよかあさま、と溢すのみで、その行いに、何らの疑心も芽生えることはなかった。───母が屋敷から姿を消したのは、その数日後。それから季節を三つ跨いだ春の夜。母は、父の首を携えて屋敷へと帰る。その日まで、童女は二人の親がいっぺんに離れて行ってしまった悲しみに泣き濡れて過ごす日々を送ることになる。*]
(276) 2014/02/09(Sun) 02時頃
sol・la
ななころび
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