うん、鳥入先生に誘われてなぁ。錠先生と。
はは、心配しなくても堅苦しい話はしないから。大丈夫。
[講師も誘うくらいだ、まさか合コンとして話が回ってるとは思っていない。
彼女達も参加と聞けば、意外に思ったが、このくらいの年ならそういった場に誘われる機会は多いだろうし、卒業後社会に出るのを考えればむしろ必要なくらいだろう。
歌南が最近ここへ来なくなったのは、友達ができたりして付き合いの場が広がったからかもしれない。]
楽しい懇親会になるといいな。
[気づけば、加藤と話すこれまで見たことのない歌南の表情をじっと見ていた。
もし目が合えば、微笑んで視線をコーヒーに落としただろう。]
小田川も。飛び入り参加いいらしいから、双海も連れてきてみるか?
[小田川が誘われてないことを聞いたならば、そんな風に答えつつ。
コーヒーを飲んでいると、カウンターの方から、「武藤さーん」と呼ぶ声が聞こえてきた。貸出希望者だろうか。]
あ、ちょっと行ってくる。
[ソファから立つと、司書室を出ていった。**]
(271) 2013/10/04(Fri) 09時頃