[ディーンはオスカー>>224だとかいう青年の部屋の前に居た。
彼と自分とは身長がほぼ同じであったから、彼の服ならきっと着られるだろう、そう考えたのだ。
ごんごん、と。多少荒っぽく扉をノックする。流石に手は洗って来たのでインクは着かないろうが、服はそのままだから、彼が出て来たら驚くかもしれないな……とは、別に考えなかったけれど。
そもそも着替えられるのであれば、こんな事しなくて済むのだ。本当ならこんな姿誰にも見られたくないが一人くらい、仕方無い]
おい、居るか?
少し頼みたい事があるんだが。
[ディーンの記憶が正しければ、確か彼は随分厄介な病気を抱えていただろう。
だからといって、此処で引き下がるつもりもなかった。この格好でずっと居るのも、医師達に病衣をせがむのも嫌だ。
もし彼が出てこようとしなくても、出てくるまで扉を叩き続けるだろう]
(270) 2014/06/23(Mon) 10時頃