人攫いとは人聞きの悪い。
兵を募集に来たんだ。…多少、強引な手段でな。
[そう言って胸を張り、服の裾を引っ張り威勢を正す仕草。むろん冗談めかして。]
ピッパ。
お前は惚れた男がある日突然「俺は異国の王子様だ。」とか言い出したら信用して抱きつくのか。占い師サイラス…友人だが少し考えしたくなってる。
[冗談めかしたまま。
ふと、出自の告白をさして疑問も無しに受け入れたようなピッパを見やり、こいつなら信じるかも知れない。そう思いついて笑いがこみ上げてくる。]
今度…カリフの隠し子とでも言って口説いてみるか…。
[そう呟いてひとりごちた後。
少し表情を真剣なものに改めてピッパやキャサリンの問いに答える。]
確かに偽物が嘘をついているかはわからないな。だが…わからないだけだ。
俺はそんな何を言い出すか解らないような奴に運命を預けたくない。
遠慮させて貰おう。
(266) 2010/02/22(Mon) 12時半頃