……ワガママ、思い付いたらいつでも言ってくださいですよ?
[二人の秘密の時間をもう少しだけ、終わった話題を引っ張り出すのはそんな想いから
こんなにも自分は欲深さを秘めていたのか、この人に今日初めてそれを気付かされた
彼はなんと答えたか、話題が途切れても少しの間褐色の瞳を見つめて、再び唇を開く]
……トレイルは、トレイルはきっと先輩と同じ大学に行きますです。
トレイルは頭良くないです、ですが頑張りますです、だから大丈夫です。
待ってて下さい、ですよ?
[以前からそうしたいと思い、けれど新しい人間関係を構築し自分のいない時間を過ごした彼がまた親しくしてくれるか自信が持てなくて迷っていたことだ
ーー今はもう、何も恐れることはない。]
……お休みなさいです。
大好き、ですよ。
[二度目となってしまった挨拶とともにドアノブに手を掛け意味も考えず皆の前で口にした言葉をまたぽつりと。
しかし今はあの時のように何事もなくは振る舞えなくて、照れていることを悟られないよう振り返らないままドアを開けた*]
(247) Tael 2014/02/21(Fri) 01時頃