人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 新聞配達 モリス

――中庭――

[目を伏せて、薔薇の香気に包まれながら考えるのは、薔薇とは違う花のこと。

 花弁ではなくて、花を支える萼のほうが大きく華やかなものを、装飾花というらしい。
 いつしか花の意匠を彫るときに、知ったこと。
 人は花を愛でるときに周りの装飾だけを見て、本当の花はその奥に小さく身を隠している。
 まるで――――のようだと、思って。
 そのとき作っていたものは、彫りかけの意匠をめちゃくちゃの傷だらけにして、そのまま捨てたのだっけ。
 ぎり、と奥歯を噛み締める。少し痛かった。]

(239) 2018/05/18(Fri) 17時頃

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