―体育館―
[人の集まりは芳しくはなかった。こちらに向かっている最中の人もいるかもしれない。]
あ、桐生くん。
[彼から声をかけられ、互いの情報を交換する。>>223]
そっか、桐生くんが役所と連絡とってくれてたんだ。
ありがとう、今後のことも気になるけど――
[ぽつり盗み聞いた、本谷の声。>>229
そうだよね、と納得する部分もある。]
人数だけでも把握できたら、あとは自由行動でいいのかな。暗くなってくけど、少なくとも校舎内で、土砂に巻き込まれることはないだろうから。
[雨も止んだしね、と付け加え、桐生くんとはそこで話を終える。
さて、まどかはそれから、体育館の来客用の椅子をいくつか並べ始めた。ここにいる人々が座れるようにといった感じではなく、均等な距離で、数は少ないけれど正面を向かせて。
なにかの式典の用意のように。]
(236) 2015/12/16(Wed) 17時半頃