人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 花売り メアリー

[薔薇の香の中でも感じた筈の、フェルゼの匂いの「色」は、今のマークには思い出せなかった。「あげられたら」なんて返事に驚いて瞠目したことも、涙する程の想いだなんて言われて余計に泣きそうになったことも。>>179
 目の当たりにした彼の動揺と――肌触りの記憶の所為で。

 くすぐったく、熱くすら感じる顎の余韻。
 微かに濡れて冷えた耳殻に残る、甘くすらある痛み。
 唇が知った、手の、肌のやわらかさ。]

(違う!
 ほしくなんか、ない……)

[逢瀬じみたその光景を見届けていた瞳があった>>199ことも知らぬまま、ひとり、惑う。]

(235) 2018/05/18(Fri) 16時頃

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