人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 記者 イアン

[夜のような目に初めて映ってから、三度目の春が過ぎていく
思い出は花弁のように積み重なり
語り尽くせないものばかりの筈だった。
“こい”や“あい”を誰かに告げるなんて、初めてで
先走るのも仕方ないのだろう。

子供とは到底言えない、欲望の含む口づけ。
汚れていると、慣れていると自認する割に
体温を上げ、緊張しているのは
きっとあいしたひとが相手だから。

倫理の象徴のような部屋の中
想い続けた男と触れる距離、深く唇の先を求める
あまりにも甘美で、いけないのだと離せない
未だに呪いが生きているように、集まる熱。]

(232) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

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