人狼議事

70 領土を守る果て


【人】 本屋 ベネット

[二つ並んだ棺の前に立つ。サイラスの父親は昔の面影を留めているものの、長年の病にやつれ疲労の色を濃くしていた。
だが、棺の中で眠る顔は、重圧からようやく開放されたかのような穏やかなものだ。

お疲れ様…と気持ちを込めて、棺の中に花を入れる。
同じようにサイラスにも。
毒の影響か、少し顔色が変わっているようにも見えたが、生前と変わらない穏やかな寝顔だった。
今にも起き出しそうだが、残念ながらこの瞼が開かれる事は二度とない]

……。

[あまり見ていると、周囲に聞かれてはならない事まで口走ってしまいそうだった。
袖口を口元に宛てて、嗚咽をこらえるように喉を鳴らす。小さく鼻を鳴らしてから、両親と彼女に”先に帰ってほしい”と声をかけて棺を離れた。
きっと、友人の死を前にして泣き出してしまいそうなのを、他人に見られたくない行動に見えるだろう。

人目を避け、墓地の外れの木々の植え込みまで移動する。ヨーランダは必ずこちらに来るはずだ…とある種の確信を持っていた。

やがて彼は、期待通り姿を現すだろう。
こちらに近づき、預かり物だと言って一通の手紙をこちらに差し出すはず…───サイラスからの最後の手紙を。**]

(230) 2011/11/17(Thu) 21時頃

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