[窘めれば、その服を戻して。更にその隣に手を伸ばす彼。
先ほどよりはまともそうな和服を上から下へと眺め見て。囁かれた言葉に、やや目を見張る。]
あの、《SHINSENGUMI》… !?
[歴史的にも有名な、“あの“…。
もちろん模造品であることは分かっているのだが、それにしたって気分は盛り上がりをみせる。
…なるほど、ここにきてやっと兄の気持ちを共有できたかもしれない。]
とってもcoolだよ…
[なんだかんだで同じ用な反応をしてしまうのは、兄弟だからか…。
熱に浮かされたように返事を返して。勧められれば、試着室へと向かっていく。
慣れない手つきと、慣れない狭い空間で着替えを始め。
シャッ、とカーテンをひいて姿を現したのは、それから15]分後のこと。
その間、兄の方が先に着替えを終えていたかもしれない。*]
(215) 2015/03/10(Tue) 00時半頃