人狼議事

126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜


【人】 風来坊 ヴェラ

―雨降る森の中で―

[狼は、後ろ足を引きずりながら、村への道のりを歩いて行く。
 軋む身体で、なんてザマだと、自嘲しながら、

 ヴェスパタインからの通信があったからといい、濡れるのをさけ一般の人間を連れて来たばかりに。
 その人物を死なせ、討伐すべき魔物を増やし、おまけに体はこのざまだ。
 背骨が軋み、声も出ず。足は痺れて……。

 いや、すでに折れてしまっているかもしれない。
 仮にそうだとしたら……三つ足の狼は、走れない。

 いかんな。一つの供物に固執しすぎて、適当なタイミングで『瀕死に至る自傷』をする手段も、持ち合わせていなかったな。
 そんな思考が、頭の片隅に過る。

 その時、前方に見えた人影>>191。緑色のローブ。
 ここにこれ以上の一般の人間がいるとは、思えない。
 さらば、あの人物も群の仲間か、と、軋む体を突き動かした]

(197) 2013/06/12(Wed) 23時半頃

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