人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 渡し船 ユージン

 ─いつかの中庭─

[ 咲いて、香って、枯れて散る以外。
 その為に、きっと育てているのだ。
 なぜ育てているのか知らないと、謂われたから(>>162) ]

 そうね。
 俺は─────から、育ててるんだよ。

[ その言葉は、噎せかえる薔薇の香の風に浚われた。
 赤と緑の湖が。天鵞絨の海がそよぐ。 ]

 俺の手はねぇ。
 綺麗な手じゃないよ。 全然、ね。

[ 土に塗れた手を、透き通るような銀色に伸ばそうとして
 結局触れたのは棘のある薔薇。 ]

(196) 2018/05/16(Wed) 00時頃

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