[現れた写真は、ここに居るものからクアトロだけが抜けた集合写真。
それは和やかだったりぎこちなかったりと思い思いではあるものの、笑みを浮かべて皆が集まって写っている。
その横、少し離れたところで此方を睨む己であろう若い男の姿を除いて。
紛れもなくそれは自分の顔であるのに。
この世の全てを恨む様にただ真っ直ぐ、不機嫌そうな表情を隠さずに冷たい光をその目に湛えているそれが、自分だとは思えず。
こんな、不細工な顔を他人様に晒しているのが自分だとは思えず。
この写真から今の間に何があって、こうなったのか、全く思い出せない恐怖と、まるで別人の様な自分の姿に目を見開いて動きを止めたならば。
頭の中、靄が広がり全てを飲んで。
その勢いに飲まれ、意識を手放し床に崩れた。
如何、というジェレミーの問い>>177には答えられないまま。]
(195) 2014/12/28(Sun) 16時頃