人狼議事

162 絶望と後悔と懺悔と


【人】 死ね死ね団 サミュエル

― 孤児院でのはなし ―

[サミュエルが孤児院に入ったのは、いわゆる浮浪児狩り対策を国がうったときの話だ。
 減る人口、そして、子どもは吸血鬼にとっても好物である。

 だから、子ども対策に乗り出し、いわゆる浮浪児や、犯罪を犯す子どももきちんと矯正しようというものである。

 もちろん、これは素晴らしい政策だともてはやされたが、実際、浮浪児の中で広まった噂は、何かしらの実験台にさせられるぞ、というものだった。

 それが嘘か否か、ともかく、捕まったあと、孤児院に入れられたが、そこでの生活は非常に人間的なもので、
 サミュエル自身、その穏やかさに最初は呆然としたものだ。

 やがて、希望をいえば小さな畑をすることも許された。
 そこで、野菜をほそぼそと作り始めると、他の子も寄ってきた。
 話をするのは、やはり身の上話が多くなる。

 びっくりしたのは、大半の子の悲惨な過去で、
 サミュエルは、思う。ここで、自分はとても幸せなほうなのだと]

(194) 2014/02/08(Sat) 19時半頃

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