人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 新聞配達 モリス

――いつの日か――

大したものは作れませんよ。
庭の木の枝材くらいしかないので。

部活でもあれば、予算で材料も買えるんですけど。

[そう言って、うねりのある枝の皮を剥きやすりで整えて、蔓薔薇を一面に彫ったモノを渡したのだっけか。
 その出来上がりに意味はない。ペンスタンドにでも立てれば見栄えはするだろうが、何かが書けるわけでもない。
 油を付けて磨いた木片は艶めいていて、例えば女性なら髪を彩る櫛にでもなりそうだったが、あいにく生徒会長は――というより、この学校の生徒は――男だった*]

(182) 2018/05/15(Tue) 23時半頃

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