─ 図書館から夏呼西へ ─
ごめん航くん、お待たせ!
[暫く休んだ会堂の体力ゲージはどんなものかと心配しつつカウンターから戻った。
夏呼町のいくつかの年代の地図やらをコピーしたものやら郷土資料的なものと、
素粒子、原子、宇宙などと書かれた科学の本らしい。それを鞄のスペースを空けて詰め込みながら、再び炎天下の外へと。
片手でスマホを操作しながらまた会堂の腕を取って歩き出す]
[図書館への道筋も、また出てからも
行き会う同級生や知り合いにはその都度付き合っているのかと問われる。
前回はただあり得ないと切り捨てて対処を会堂に任せ
今回は言われる度にちょっと面白くなってしまった。
いつからと問われれば『やりたい事をやれ』と会堂自身からのお墨付きを胸に
『今日初デートなんだァ』
と言う軽口だけ返して回った。
勿論この年代の学生達にとってそれがなかなかの爆薬である事には違いない **]
(181) 2019/09/07(Sat) 13時半頃