―回想/ツェツィーリヤとの出会い―
うむ。了解した。お前の名前と臭い、覚えたぞ。
よろしく頼む。
[「お呼び下さい」>>168とは言われたものの、「お前」となってしまうのは他の者と変わらない。
反応の遅れた手が差し出されたのを見た後で、「其方」の言葉>>169で、おおよその場所を把握する]
そうか。怪我がつきものとはいえ、災難だったな。
[問いかけの答え>>171は、そう、すんなりと受け入れた。
信じた、理解した、イメージした、そんな大業なものではなくて。
再び向けられた笑みに、「そう言った」ということを、特別な感情はなく受け止めただけだ。
魔物の力は強大だ。身体機能の一部を欠損する怪我など、よくあること。
強いとまわりに風潮しているヴェラだって、いつそうなるかも分からない。
魔物に慣れた魔法使いでもそうなのだ。
まして、ただの人間が魔物に襲われなどした時には……]
(179) 2013/06/12(Wed) 22時半頃