……ああ。
金になるものじゃないが。
[>>155ベネットの問い掛けに頷く。
金になるものではない。
即ち世に出るものではないから、手を抜いている。
誰に読まれても構いはしないが、誰かに読まれることを前提としたものではない。文章として見苦しい点が多くある。
>>158しかしベネットがそれを気にする様子は無い。
彼の手元にある紙の束に一度視線を落とし、響き始めた歌声に耳を傾けていると――>>165やけに整った顔立ちの青年が、こちらに近づいてくるのが見て取れた。
ディーンは、ベネットと彼を交互に見る。
>>166彼の一連のジェスチャーは、まるでベネットが歌うのを止めさせようとしているかに見えた。
その意図するところも、二人の関係も、ディーンは全く知らない。
ただ、歌を制止させる必要性について、疑問を持つだけだ。]
(175) 2014/11/12(Wed) 10時半頃