……………………。
[まさか誘って貰えるなんて思っていなくて、ズボンを引っ張り上げたところで真っ白になった頭が、からだの動きを止めさせる。
しばしぽかんと差し伸べられた手を見て、意味ありげに空けられたベッドを見て、そんで先輩の顔を見て、だんだん顔が赤くなってきた]
………?!
[寝ようって意味だよな?!誘ってないよな?!?!とか、アホは性懲りも無く妄想を巡らすけれど。
今はとにかく自分を見ている目と、伸ばされた腕に一瞬でも早く飛び付きたくて、着る予定だったパジャマの上着が肘から落ち。
パサリと、広いベッドの上に落ちた]
せん、ぱ… ぃ
[ベッドの上。
誘われた、自分の為に空けられた場所をゆうに通り過ぎ、寝転がる先輩の上に覆い被さる。
なんかもぉ、なんかもぉ、キスしたくってたまらないから。
馬鹿な駄犬の脳キャパは、好きな人の寝間着を借りて同じベッドに誘われた衝撃を処理しきれずに、衝動のまま手足を動かしていた]
(171) prin 2014/11/01(Sat) 12時頃