―広場―
・・・そういえば、あの人は喫茶店で働いてるんだっけ
[休憩を終え、屋敷に戻ろうかと思ったが、サイラスが喫茶店で働いている事を思い出すと、ケイトの事を聞いてみようと、喫茶店へと歩き出す。]
『ん・・・?お嬢ちゃん。あんた。東方の島国の人間だろ?あんたの国の品があるんだが、見て行かんか』
[広場を出ようとしたその時、端の方で露店を開く商人に声を掛けられた]
・・・・・・・・・!
[普段なら無視をする所だが、東方の島国の品に興味を引かれ近づいていく。しかし、商人が手に持つものに気付くと商人から少し離れた場所で立ち止まり]
『どうしたい?別に取って食ったりはしないよ。それよりどうだい、これ。漆塗りの手鏡さ。正真正銘東方の島国産だぜ』
・・・・・・いや・・・
[手鏡。商人の言葉を聞くとゆっくりと後ずさり、最後には逃げるように広場を飛び出した]
―広場→喫茶店―
(171) 2011/01/16(Sun) 22時半頃