新たに告げられた命>>162には双眸を眇めただろう。苦さの残る瞳を唯々揺らめかしながら。
それでも諦念がこの身を渦巻けば、そっと蝶の望むままに花を芽吹かせる。甘い蜜を与えようと。
首筋に落とすは蝶の翅。硬く体温を感じさせない皮の感触は何処か無機質に思えた。
それでも夜風にあたる際に腕に触れ、顎を取った指先だと思えば何とも言い難い色で、主の望むまま線を辿らせただろう。
上気し熟れた頬を薄暗い室内で揶揄られたならば、キュッと唇を引き結ぶ。鼓膜を叩くその声に憎まれ口が顔を出そうと覗かせたけれど。
追撃>>163には口許を和らげて、にっこりと。]
……貴方の、ペティンガー様の指がこの身に触れると心地良くて。
…悦んでいるのです。
[誘うように焦らすように、首を傾げつつ睫毛に蔭を落として。布擦れの音を立てて態とらしく下肢に手のひらを押し付ける。]
(169) 2014/09/16(Tue) 00時半頃