―夜―
[簡単な紹介と歓迎も兼ねて、娯楽室に希望者が集まった。
スナック菓子やらケーキが散乱する中、チアキご希望の鍋――すぐに用意できるのは水炊きくらいのものだったけど――がなぜか、どんと置かれていた。]
チアキ、レモン醤油と塩ポン酢の二つだけ作ってみたので。お好きな方をどうぞ。
[寮食だって決して美味しくないわけではない。
でも時々食べたくなるのは母国の味だったり、バターのどぎつい匂いのない味付けのものだったりする。
それらを手軽に摂取できる一番簡単な方法として、自分で料理をする、ということを趣味にした人間がここにいた。
味噌味にしなかったのは、母国以外の出身の相手には少々敷居が高いのではないかと思ったから。
手軽に食べられる水炊きに自作のレモン醤油と塩ポン酢を合わせておいた。]
あ、バウムクーヘンとプレッツェルもありますから
[一応保存の出来る軽食もそえて。]
(168) 2014/01/21(Tue) 23時半頃