そうですね。
風邪でお世話になるのは……不本意です。
[ごめんです、と毒舌を吐きかけて、飲み込んだ。
今現在面倒をかけている私の言うことではないだろう。
いけない。眠気で頭が緩んでいるようだ]
懐かしい、という感覚は私にはわかりませんが。
[懐かしむような思い出が、私にはないから。
しかし、どうやら禁止されている本もあるらしい>>132。随分ずさんなことだと思う。
今私が読んでいる百科事典は、どうなんだろう]
お手数をおかけしました。
[部屋に着くと、辛うじて残っていた理性でそんな謝罪をする。
感謝の言葉は言いたくなかった。
頭を撫でられると眉を寄せて、怪訝そうに一つ瞬き。
不快だった、訳ではない。慣れない感覚だと思っただけだ。それなのに、同時に、目が覚めた時消えてしまったはずの夢の欠片がよぎったような気がしたのだ。
それも、扉を閉めてベッドに倒れこめば、今度こそ跡形もなく消えてしまうのだけれど**]
(163) 2015/07/11(Sat) 10時半頃