[ 傾いた視界に>>137 彼女が微かに眉を顰めたのには、満足したように一層表情を緩めた。結局時点、昨日の青年との関係については口を閉ざす。
その背に負った鞄を背負い直すのを眺めながら、適当と告げられれば。]
俺が適当なのはいつもでしょ、クラリス。
……学校の? いいよ、何の話が聞きたいの?
[ 軽口を叩けば早口に問い直しつつ、ありがたく説明を受ける。鞄の中を漁る彼女の姿に、やはり暗灰色の目は傾けたまま、商店街に。と告げた。待ち合わせがあって、と小さく付け足す。]
――知ってるよ。俺もそう。
いいや、俺も会ったこと無くて。だからその人と待ち合わせ。
[ ――見上げるでもなく、見下げるでもなく。睨む様な視線を向けられるのには、一度ほうけたようにそこを見つめる。
やがて緩んだ口角のまま、さして真剣味も見せず口を開いた。
彼女が獣人なら、頭巾の奥には警戒してそばだてた耳が隠れているのだろうか。と子供染みた思考を滲ませながら。]
(145) 2014/10/05(Sun) 20時頃