ーー…、
[随分と、待たされた。
それでも幾らか濁された台詞>>139ではあったけれど。まあいいよ。言葉と共に押し留めていたかのように、深く、長く、重たい息を吐く。
抱いたのは安堵なのか、何なのか。
思っていた程の感情の揺れもない事に気づいたけど。それも、そうなのかもしんない。何処かでそんな答えが返ってくることに、甘えた期待をもってたような気がするから。]
ねえ。俺はまだ、可哀想だよ。
[長い時間、実際には其れ程でもないけれど、動きを止めていた足をゆっくりと踏み出す。
そうして室内に入り込んだら、開きっぱなしの扉を後ろ手で閉めて顔を上げた。
薄っすらと滲む諦めを見せ付けていつものように跳ね除けて欲しいのかとも、思う。
よくよく考えてみたら、こんなのおまけみたいなもんじゃないのか。ずっとずっと、もっと前から憐憫の視線を向け続けてきたのを、忘れてるなら、思い出させてやる。]
(144) frigidity 2014/07/09(Wed) 23時半頃