[嗚呼、本当に。可笑しくて可笑しくて堪らない。こんな事ならば、さっさとその場を退いてこの少年の脳髄でも拝んでやるんだった、と。
自分のあの愚かな決断を、奥歯が軋むほどに悔やみながら。]
……お気を悪くさせたようで。
それは " 大 変 " 失礼した。
だが、この痛みは私の落ち度だ。あの状態で、君を避けなかったのは私だからね。
――それを、"君を怒らせたから"とは何とも傲慢な事じゃあないか。君があの場で、私を避けれたと?
もしかして、君は鳥か何かかな。その小さな頭にはお似合いだ。
[腕を組み、満面とも言える笑みを浮かべて見せながら。所々感情に任せて声が強まってはしまったが――まぁ、いい。正直な所、腹は煮えに煮え返っている。
そうして、目の前の至極目障りな少年の事はさっさと視界から追い出しつつ。もう一つ声のした方>>74へと向き直ったのなら、その言い振りと胸の前で手を合わせるような仕草>>80に、頭を抱えたくなるのを堪えるのに苦労した。]
(136) 2015/06/21(Sun) 00時頃