…捨て駒にもならへん奴らやなぁ
[どんどんと葬られていく部下たちを見て、「まぁ期待とかしてへんかったけど」と呟き。
それにしても煙たい。こんなもん屋上に撒くなと言いたくなったが、どうせもう遅いだろう。]
――異能者が認められる世界。
うちは、それが欲しいんよ。
冬麻。……冬麻は、今のうちを否定する?
[倒れ伏す部下だったものを、冷たく見下した。
扇子を開く。自分の影が伸びて、先ほど上倉達のところに向かわせた"何か"がごぽりと這い出てくる。
翼を穿とうと棍を突いたリーを視界の端に捉えれば、すぐさま翼を粒子に変え]
そんなに悪い事なん?
何で皆、そんなに必死に止めようとするんやろ?
[自分たちが認められる世界が、欲しくないのだろうか。
粒子は再び集まり、黒い剣へと変わる。
それを、――リーに振り下ろそうと腕を掲げた]
(132) 2014/03/21(Fri) 23時半頃