人狼議事

197 獣ノ國


【人】 教え子 シメオン


[ 抓られた頬を離されれば、自然相手を睨む形になったのだろう。
わざとらしく顔が逸らされ、澄ました笑顔でたたずまれれば上げた口角がひくり、とする。

――持ち上げた腕に、目の前の相手がほんの僅かに肩を揺らすのが>>107 視界に映れば、気付いてもそれ以上へは踏み出さず。ただ下ろすまま、己の表情へ客観的な評価が上っていることなどは知る由もない。]


 ……さあ。


[ いつからかな、と揶揄うような声色と、以前から見慣れていたその仕草には、ただ視線を落として呟いた。
嘘じゃないけどね、と己の言葉に蛇足じみた訂正を微かな声に加えれば、わらう相手にそっと首を傾ける。
その在校中、たとえどんな形であったとして、相手と交わした言葉を思えば、ただ素直に楽しかったのだと思って。

お伽噺に明るくなければ、ただ白雪姫をなぞったそれ>>109 には気付く事もなく。
昨日と良い、と続いた言葉にはただ頷いた。その非日常を目の前に立つ人へ与えるのは、
――例えば己のみじゃなかったとしても。いくらかの逡巡の末、告げられた言葉と。重ねられた手に、殊更頬が緩んだことには気付かれなければいい、と思った。]

(131) 2014/10/03(Fri) 19時半頃

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