人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 掃除夫 ラルフ

─ ラルフの部屋>>86

[両目を覆ってしまうと、視覚を失う分だけ受ける刺激の種類が減り、少しは楽になるような気がした。けれども、重くるしい身体。中心となるその箇所から熱のかたまりが全身に広がり、投げ出した手足の指先までを覆うよう。
 窓の外から時おりおとなう風が産毛を撫でても、肌が粟立つ。
 嗚呼、これもまた──ままならない事。
 茨が渦巻いているのは、身体の外ではなく、ラルフの内側ではないだろうか。

 熱源には触れることなく、苦しさにじっと耐える。
 忍耐と言うのはきっと案外に得意だ。思春期に入ってから何時も身体の何処かが軋むように痛んでいて、それをすべて外に漏らしているわけにもいかなかったし、目立たぬ生徒でいる為に翼を畳み、膝を、心を幾らでも折って来たはず。

 「デカ過ぎても、それはそれで目立つだけ>>95
 食堂でドナルドが言った言葉の奥の意味をラルフが知る時が来るならば、強者へのおそれは、別種の憧れや羨望に変わるのかもしれない。]

(119) 2010/09/06(Mon) 13時半頃

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