―エンドロール 春・林檎の丘―[車椅子に身を預け、久しぶりにその揺れを感じながら、ゆっくり、ゆっくりとなだらかな坂を上っていく。 時折吹く風は、香染の髪を靡かせ、そして緑の香りを漂わせる。 思わず、閉じたままの目許が緩んだ。 女の息は弱い。 けれど、もう少し……もう少しだけと、言い聞かせるように、深く、ゆっくりと繰り返す。 そして坂を上りきれば、まるで訪れを歓迎するような風が舞い、双眸は震えながらも、薄く開けられる。 そこには、一面の花畑。 かすみ草と雪割草は小鳥が囀るように揺れ、その合間から伸びるチューリップは、競うように咲き誇っていた。]
(111) hiiragi 2010/03/02(Tue) 00時半頃
sol・la
ななころび
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