人狼議事

162 絶望と後悔と懺悔と


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

─ 春雨の降る日 ─

[孤児院の養母に助けられてすぐ、少女は気を失った。

目を覚ました時、最初に見えたのは着物の少年>>96
自分を見下ろす眼差しの空ろに、何か──記憶を刺激されて
少女は片目を瞑って、こめかみに走った痛みをやり過ごした。

菖蒲──。
その時浮かんだ名は、すぐに記憶の底に沈んで行った。

そんな名前は知らない。
その名は酷く怖ろしいものだ。

自分は──そんな名前では呼ばれていなかった。

目を覚ました少女に気付いた少年が養母を呼びに行ったか
あるいはその場で名を尋かれたか。
だから少女は、もう一度『あや』と繰り返した。
哀しいことの起きる前、呼ばれていた二文字を。]

(110) 2014/02/08(Sat) 13時半頃

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