……素直に受け取れば良いものを。
[差し出した巾着に返ってきた言葉>>99に、冷え冷えとした表情で呟く。嗚呼本当に可愛げの無い女だ。彼女が此方に来てから、多少なりとも世話を焼いてやったというのに]
さあ?
貰い物ですからね。僕は知らない。
[何やら楽しげに菓子を口に入れる彼女を見ながら、ただ返すのは素っ気ない言葉。そもそも此方は何という菓子かも知らないのだ。売り場など分かるわけも無く。
一つ摘まんで差し出されても、薬師は眉を顰めたまま、詰まらなそうに視線を逸らすだけ。今朝方食べて後悔したばかりだという事は、言わない方が良いだろうと考えながら。
そもそも人が触れた菓子を口にしようだなんて、とても思えはしない。肉親であれば、また話は別だけれど。
彼女が手に持つ瓦版>>100を見れば、ぴくりと眉が跳ねた。瓦版を受け取り、軽く中身を見やる。とはいっても、特に感想を口にする事も無くそれを返す]
(103) 2015/01/21(Wed) 19時頃