[>>95 どうにか上手く伝えられただろうか。正直、自分で自分を殴ってしまいたい。だが、片手はラルフにある。ここで下手に動いたら、彼に当たるなとちょっとズレ思考で終わらせた]
ああ、ありがと
[彼に触られるのは嬉しい。けれど、急は怖く、理由を言ってしまおうかと悩むが、嫌われたらと考える。もういいじゃないか。いつものように思考を軽くしよう。無理やり切り替えた。それでいて、ため息に反応してしまう。またやってしまったか?と]
……東に行ったとき、その桜っていう木に住む妖精に貰った。
あの野郎、似合うだろとか言ってきやがったんだ。
別に売ってもいいようなやつさ。
[なぜ今まで持っていたのか。自分でも忘れていた。そっと花びらを片手でなぞり、忌々しげにそう言う。桜の根っこに、何かが埋まっているという話に少しだけ笑い、顔を向ける。ラルフを正面からようやく見れた気がした。そして、彼の表情に安堵する]
桜の木の下には、死体が埋まっているんだぜ
[あの桜に居た妖精はそう言っていた]
(98) 2014/05/11(Sun) 20時半頃