人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 掃除夫 ラルフ

──…
俺は、彼にはただ物質として存在する身体以外
何ひとつとして、差し出したくなかった。
折られ、砕かれた事等、認めず。
おびえ、悲鳴を上げる魂を隠した。

けれど、彼は何を想ってたのだろう、な。

[ただの少年らしい残酷な暴力の発露、嗜虐心、破壊衝動?──情動、単なる欲望の捌け口、それともラルフで無ければ成らない理由があったのか。聞けば良かったのかもしれないと、サイラスの手当と後処理を手伝った今に成って思う。
 それは、蒼薔薇の呪いがあったとして、それを選択せざるを得なかったディーンの事を識りたいと言う気持ち。或いは、仰向けに直した時のサイラスが浮かべていた表情。]

まさか。薔薇園で、愛を誓い合いたいとでも?
薔薇の呪いが育つだけの苗床が、サイラスの中に有ったとでも?
──嗚呼、

[濃藍の前髪をかきあげて、天井を仰ぐ。
 目蓋を閉じれば、夕焼けの真紅も、通いなれた医務室の白も、ディーンの髪の眩しい黄金も、何も見えない。一方的な行為を強制する人間には、当然嫌悪や断罪と言った感情が浮かぶ。薬物で意思を奪ったなら、負感情は上積みされるだろう。]

(97) yummy 2010/09/13(Mon) 19時頃

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