― 移動中→Dark Six本部跡地 ―
[…始祖を殺す…]
[赤い眼>>76は郷愁を微かに呼び起こす。声は月下の湖面に映る虚ろな幻のように、揺らぎ、そして消えた。]
(チャールズさんがあんなに切羽詰まるところ見たことない。)
ね、ねえ!チャールズさん!
あの、これ…チャールズさん、また魔眼とか、司祭様から貰ったものだけど…!
チャールズさん!チャールズさんってば!
[彼が本当に怪我をしているのか疑問を覚える程。俊足の加護で走り続けるチャールズに後ろから必死で声をかける。
魔眼が不安なのだ。司祭に貰った護符を取り出しかけ、良ければ…と見せようとする。司祭が裏切者でも、実際には効果があった>>2:123に違いないのだ。
司祭が心底裏切ったと、馬鹿なイワンは思いきれずに居た。
…無論精神耐性の低いイワンは渡すことには多大な怯みはあるが…。チャールズが魔眼に堕ちるよりは、と思ったのだ。
果たして、チャールズは振り向いてくれたのかどうか。とにかく、走るのが早い。]
(97) 2015/01/22(Thu) 19時頃