……お褒めに預かり光栄です。
[音を立てて上下する喉元を視界に入れたのなら少しばかり満足げな色を双眸に乗せたものの。口許に描かれた月が鈍く映ればもうすぐそばまで歩み寄る気配>>91
軽く触れ合うような口付けは戯れというのにも満たず。
後を追うように赤く濡れてゆく三日月を求めれば、唇にあたるは硬い革手袋。
赤い線が口にした命>>92にはまるで犬のようでは無いか。などと逡巡させたものの、一応八部咲きと言えども花は花。
からかうように下肢を這っては暴そうとする手の動きに、小さく息を漏らしつつ。]
──貴方が、望むのなら。…そのように。
やがては唇引き結び、促されるままに胡座をかいた男の膝>>92に腰を据えただろう。
そしてそのまま身を寄り添えたのなら、和らぐことのない瞳を見下ろしつつ。]
……次のご命令をどうぞ。
[顔を傾け寄せながら、唇には敢えて触れずに*主人の命を待った*]
(96) 2014/09/15(Mon) 03時半頃