[話もそこそこに『オスカーの所に行く』>>62とオーラリアがどこか決意のこもった声で言うのには、このどこか放っておけない雰囲気の後輩がまた仔猫ちゃん化するのではないかと、一瞬あからさまに不安げな顔になっただろう。
すぐに表情を改めたが、薄暗闇で見えていないよう願う。]
まてまて、待って。ちょっと、一人で行くの?
――…ああ、でも、方向が分かってるなら……
[誰かが行ってやった方が良い、とも思うので。]
誰かと一緒の時や、安全だと分かるまで
なるべく外には出ないのよ?
少なくとも校舎に居ればまだ誰かに行き会う可能性も残るんだからね。
[謎の空間に囚われて、脱出しようと外に出たものの
却って目印を見失って彷徨うという世にも奇妙な話があって、男的には割とトラウマだったりする。
オーラリアには気を付けてと再三念押し、見送った。]
(90) 2020/12/30(Wed) 19時半頃