[そして、女王と王女達が姿を見せる。
目の前に広がるのは下から見上げていたのとは違う輝き。
宝石でもドレスでもなく、まとった雰囲気に眩しそうに目を細め、
襟元を正して恭しく一礼した。
女王の声に、次いで名乗る王女達の声に耳を向ける。
名乗る表情からは視線を外さず、目が合えば口元に柔らかな笑みを見せた]
私は、ラルフ・グレーアムです。
サプリカントの東の地、エルメアから参りました。
実家は昔から商いをしており、曽祖父は先々代の女王陛下と
親しくさせていただいていたと聞いております。
本日は私のような若輩者に麗しき凛花の如き女王陛下と
王女様がたと相見える機会を頂き、ありがとうございます。
畏れ多くも大変嬉しく思っております。
[述べる口上は無難ではあるが、態度は場慣れしている様子。
外向けのスイッチが入った今は普段の抑揚のなさもない。
浮かべる表情は柔らかではあるが、端々に余裕が垣間見える]
(88) 2012/01/10(Tue) 20時半頃