人狼議事

126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜


【人】 風来坊 ヴェラ

[それは、ほんの一瞬の出来事だったのだろう。

 ヴェラは、冷たく濡れた前面の感覚により、ぼんやりと意識を取り戻していた。
 倒れこんだ衝撃と、打ちつけてきた地の水たまり、そして赤い雨の冷やかさが、千切れた糸を僅かに繋ぐ。

 体が、まったく動かない。
 まるで、鉛の中に閉じ込められてしまったように。

 ひどく低い視界の中で、遠くにかすんで見えたのは、先ほど投げ捨てた革袋>>23
 ヴェラは知らないことではあるが、それはソフィアが意図的に、広場に置き去っていったもの>>73だ。

 彼女は過去の自分のことを、その中に詰めていたけれど。
 ヴェラは、あるはずの未来>>0:36を詰めていたはずだったのに。

 聞こえてくる、重々しく亀裂の走る、巨大な足音。
 氷の魔物が視界に割り込み>>71、遠くに見えていた架空の未来を、遮った]

(82) 2013/06/20(Thu) 20時半頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび