[随分たくさん質問をしてくるのね。そんな言葉は口内でもごついだけで言葉に成ることはありませんでした。矢継ぎ早に紡がれ続ける数々は耳を貫いてはその度に愉快そうだと何処か温度差の感じる感想を抱かせる。
軈てボトルが受け取られたのならば>>79、その手は失礼だと言われるほどに手早く下げました。]
あなたは、チェシャ猫みたいな人なのね。
[それは何気無く洩れた一言でありました。初対面と言うこともあるかもしれない、飄々として掴み所の無い質は目まぐるしく愉快に染まりころころ笑い。しかしその笑みは貼り付けた偽物感溢れるものだから、どこか違和感。それでも納得してしまうほどにきれいな、笑み。
学生の名前が彼の云う「たのしみ」になるかは分からない。それでも繰り返されるこの日常から足を引くチャンスなのかもしれないと、学生は震える唇を一度噛み締め、立ち上がる彼をおずおずと見上げては、その口元を見詰めました。まるで目を合わせてますと云うように――]
(82) 2014/10/01(Wed) 12時半頃