――ああ、……、
[最後の一人の青年から向けられたのは明朗な笑顔>>75。
含みも屈託も無さそうなその表情がどうしてか、随分と久しぶりに見た物のように思えて。
エレベーターの負い目も忘れて、そのまま黙って、瞬きを数度。]
はは、冷蔵庫、大人気ですね。
[最初に冷蔵庫を覗いていた男――イアン>>64へと笑いかけながら、彼へとペットボトルを差し出した後。
新たに近付いた青年へと向き直れば、もうひとつ、冷えたペットボトルは手から手へ。]
グレッグ、…さん?
ああ――それはなんだか、分かる気がする。
僕も未だ馴染まなくて。
[彼に倣って自分も名札を示しながら、ペットボトルから離した手を戻すひととき。
どこか眩しげに瞳を細めたのは、無意識だったけれど。
思わず砕けた口調は、彼が同じか歳下か。その程度の年齢に見えたから。]
(80) 2015/08/22(Sat) 23時半頃