[顔を背ける姿に、しまったなと口元を手の甲で隠した。>>72
まだ妖精としては日の浅いから年上の相手には特に気を付けているつもりだが、どうにも表情に出やすいらしい。
自分と生活する前もこれだけ仕事に熱中してたら身体を壊しかけてなかったのかな、とぼんやりと考えて。]
どういたしまして。こちらこそ紅茶ありがとう。
[ヴェスパタインとヤニクがサンドイッチを食べる姿を横目に見ながら埃が立たない程度に動き回る。
積み上げられていたランタンの全てを運び終えれば入れてくれた紅茶を飲もうと席に座る。白いカップに揺れる琥珀色を眺め、少し冷めてしまったそれを口にした。温かさがお腹の中から伝わり、ふわりと香る紅茶にぱたぱたと小さく四対の羽をはためかせる。]
そう?気を付けてね。
僕はいつもより遅くなるかもしれない。
[紅茶のカップを掌で包みながらそう答えた。ついでに小腹が空いたからとひとつサンドイッチを頬張る。
食材などなら自分が、とでも言えるがランタンの材料までは分からない。出来ないことには手は出さないようにしている。もし出先で会えば荷物持ちくらいはしようとは考えていたが。]
(73) 2014/05/11(Sun) 15時頃